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六七 イエズスは十字架をになわれた
ピラトは、いばらの冠をかむらせられ赤いマントを着せられたままのイエズスさまを、人々の前に引き出させ、「この人を見なさい」と言いました。大祭司と下役人たちは、「十字架につけろ!十字架につけろ!」とわめきたてました。ピラトは、「自分には、この男を死刑にするような罪は見いだせない」と言いました。するとユダヤ人の群衆は、「あなたがこの男を赦すというなら、ローマ皇帝に忠義ではないぞ」と大声で口々に叫びました。ピラトは群衆のけんまくに恐ろしくなり、とうとうイエズスさまを十字架につけるために、ユダヤ人に渡してしまいました。
兵士たちはイエズスさまから赤いマントをはぎとり、またもとの衣服を着せ、重い十字架をになわせて、これも死刑の宣告を受けた二人の盗賊といっしょに、死刑場になっていたカルワリオの丘にひきたてて行きました。そのあとからは、荒れ狂った群衆が、ののしりわめきながらついて行きました。しかしその中には、イエズスさまの身の上に同情して涙を流している婦人たちもいました。兵士たちは途中で会ったシモンという人をつかまえて、イエズスさまの十字架をになわせました。
ロザリオ 苦しみの玄義 第四玄義
この一連を献げて、イエズスさまが重い十字架をになわれたことを思い、聖母のおん取り次ぎで、どんな苦しみにも不平を言わないでがまんできるようになるおん恵みをお願いしましょう。
一 イエズスさまはむち打ちでひどい傷を受けたおんかたに、重い十字架をになわされ、そのために、途中で三度までも倒れられました。けれども決してそれを投げ捨てはなさいませんでした。
私たちもなにか怒りたい事があったら、イエズスさまのおん苦しみを考えてがまんしましょう。
二 何が苦しくてとてもがまんできないと思うような時は、「イエズスさまは、これよりももっとずっとひどい苦しみをおしのびになったのだ」と考えなさい。
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